ペルビアナ
Settei
Age:11 SEX:FEMALE (名前の由来:シラー・ペルビアナ[和名:オオツルボ]より)
私は知ることが大好きだ。
色々な知識を蓄えているうちに、私は史上最年少の錬金術師として有名になっていた。
パパとママもそのことを喜んで褒めてくれるけど、私は自分の知的欲求を満たしただけ。なんにも凄いことなんかじゃないわ。
あるとき、世界樹について調べていたときに、とある文献を見つけた。
「世界樹の奥地でヒトとよく似た亜人を見つけた」と。
私は胸が踊ったわ。魔物のいる樹海でどういう生活をしているのだろう。人と同じ様に信仰や趣味があるのかしら。
居ても立っても居られず、私は初めて冒険者ギルドを訪れ、冒険者になった。ところがギルド長は「新米が一人で樹海に出るのは危険だ」と私の調査を邪魔してきたの。
どうやって見つからずに樹海に入るかを考えているとき、『ソイツ』は耳をつんざくような大きな声でこう尋ねてきたの。
「アナタ、世界樹に興味はないかしら?」

ペルビアナの冒険日誌
×/×× ギルドに加入して、初めて樹海に入ったけど、成程これは確かに独自の生態系で構成されていた。
例えば毒針毛ではなく鱗粉に毒性を持つ蝶。この鱗粉を吸引すると呼吸器疾患を起こすことがわかった。どのような成分で構成されているのか興味深い。
後でアスターに毒の主成分とその解毒方法について聞いてみよう。
×/×× リナリアの地図の描き方は、測量目的の描き方とは違う冒険者目線の描き方で学ぶことは多い。
危険な魔物であるFOEの縄張りを記してたり、事あるごとにメモを入れるものだから地図としてはとても汚い。
…ただ私たちの探索が地図に書き残されていくのは正直悪い気はしない…
×/×× 魔物を従える魔物…それも狼を従える虎……種族の違う群れの中でボスにまでのし上がった経緯について考えると、あれやこれやと普段なら思いを馳せるのだけれど、流石に今回ばかりは考えてる余裕はなかった。
集団での統率のとれた狩り、魔物が行うと如何に恐ろしいかをこの身をもって思い知らされた。
…そうだここは樹海だ。油断をしたら魔物、延いては樹海の栄養になるのは私たちの方なのだ。
×/×× 余計なことを考えずに、長時間集中する必要のある、広域術式の習得を目指している。
第二階層の魔物は強敵だ。特にゼラチン状の魔物は、リナリアの剣では有効打とはなり得ていない。毒性の強いサソリや昏睡状態に陥る香りの花の魔物など、狡猾な魔物も増えてきた今、打開できるのは魔物の群れを丸ごと焼き払うことのできる術式だけなのだ。
×/×× 雷に続き、炎の広域術式を習得し終えた…が術式の起動にはやはり長時間の調整が必要なようだ。
花の魔物の対策にと思っていたが、術式の調整が終わるころには、私たちは仲良く夢の中だろう。
また、術式の調整に集中力を多く消費してしまう課題もある。
史上最年少の錬金術師と持て囃されていた私でも、樹海の中ではこの体たらくだ。
森の王、ケルヌンノスの討伐依頼が出されたが、このままではいけない…何か対策を考えないと…
×/×× ケルヌンノスへの対策として、リナリアとの連携を強化することにした。
私の術式に併せて剣を振るうことで、その属性を剣に宿すという作戦だ。
その効果は絶大で、ケルヌンノスを無事討伐することができた。
何より驚いたのが、リナリアは私の広域術式にも併せて追撃をしたことと、その威力が私の術式を大きく上回っていたことだ。
……正直滅茶苦茶悔しい。単体術式の出力をもっと上げるよう調整しなければ…
×/×× 珍しいものが見れた。海のような景色の樹海の中にも、蟻が生態系を築いていたのだ。
女王蟻を頂点に働き蟻がいるのは同じだが、働き蟻の中でもテリトリーの周りで獲物を探し回る攻撃的な兵隊蟻と、テリトリーの中心で見張っているリーダー格の蟻がおり、実に効率的な統制が取れている。
これも危険な樹海で生き残るための生存戦略なのだろうか。
×/×× 第三階層は蜻蛉に蝙蝠に魚など動きの素早い魔物が増えてきた。
術式に改良を加えて出力を高めたのとリナリアとの連携攻撃によって、威力は十分なものになったが、術式発動までの時間は変わらないままだ。
如何せん私の術式をトリガーに連携攻撃をするので私が早く行動できるようにならないと…
×/×× 第三階層は蜻蛉に蝙蝠に魚など動きの素早い魔物が増えてきた。
術式に改良を加えて出力を高めたのとリナリアとの連携攻撃によって、威力は十分なものになったが、術式発動までの時間は変わらないままだ。
如何せん私の術式をトリガーに連携攻撃をするので私が早く行動できるようにならないと…
×/×× 遂に文献に載っていた亜人に会うことができた。
全身緑がかったまるで植物人間のような見た目だが、私たちと同じ言語で意思疎通が可能。けれど巨大な魔物を使役できたりと、魔物との意思疎通も図れるのだろうか。
しかし私たち人間に敵意を向けている。それも人間を知らないから警戒しているのではなく、むしろ人間を知っているからこそ、迷宮の奥に進むことを拒んでいるようなのだ。
知識欲が疼いて仕方がないが、同じく亜人を追っていたリナリアの様子がおかしい。どうしたのだろうか。